【コラム】豪・越など4ヶ国から交流再開へ-黒人差別問題に思う

  • 2020年6月19日(金)

 木曜夜に、政府がオーストラリア、ニュージーランド、タイ、ベトナムの4ヶ国について出入国を段階的に緩和していくことを決めたことをニュースで知りました。出張や駐在員の移動からということですので観光を含めた大規模な往来はまだ先ですが、一筋の光と感じられます。

 先月22日に公開した当欄で、「これから1ヶ月くらいの間でいくつかの国との往来については一定の指針が示されるのでは」と記していましたが、まさに予想通りになったと言って良いのではないでしょうか。まあ誰でも予想できたと言われればそうかも知れませんが、気分は悪くありません。

 また、緊急事態宣言が発令されてから2週間ちょっとの4月24日には「感染封じ込めの状況にめざましい改善がなくても、そのうち経済活動を順次再開せざるを得ないのではないか」とも書いており、こちらについても概ねその通りになっているように思います。

 残念ながら旅行業界の経済が動き始めるのはまだ先で、多くの企業が直面している存亡の機がすぐに解消することはないわけですが、7月19日まで回答を募集した予約動向アンケートの結果を遅くとも月内には記事として掲載し、今後を見通す一助となればと願っています。

 ちなみに、他国との間で相互に制限を緩和して行き来しやすくする状態は、英語では「travel corridor」とか「travel bubble」などと表現されていますが、日本語では今のところ特定の言葉が出てくる気配はありません。

 さて、昨今の世界を大きく揺さぶっている問題のひとつが人種差別問題ですが、皆様はどのようにお考えでしょうか。日本ではどうしても対岸の火事のような雰囲気になりがちで、私も特に黒人の方々が置かれている状況を具体的には理解できていませんでした。

 しかし、今回の運動に関連して「黒人ファミリーの一員になった私。夫の密かな習慣で、黒人が置かれている立場に気づいた」や「黒人青年が母から言われた「16のやってはいけないこと」が、黒人にとって警察がどれほど脅威かを教えてくれる」といった記事を読み、その現実に愕然としました。

 有色人種の1人として、海外に行った際に現地市民からそういうような雰囲気を感じたり、より直接的な言動を示されたりしたことはあり、おそらく皆様のなかでもそうした経験をされた方が少なからずいらっしゃるのではないかと思いますが、少なくとも私は自分の安全を守るという理由で服装や身だしなみを考えたことは生涯で一度もありません。

 もともと、そうした不公平さに対する問題意識はある方だと思っており、友人から聞いた、外傷や障がいがある方の外見や行動を目にした時、子供は無邪気にそれを真似るが、大人はその子供を慌ててたしなめる、という話も差別やいじめの根源について考えさせられるテーマとしてずっと反芻してきていました。しかし、これら2本の記事が見せつけるのはそんなレベルの話ではなくて、社会構造化した人種差別でした。

 日本の旅行業界とこうした構造がどう関わるべきか分かりませんが、一つ言えることは「違いがあるからこそ旅行業は成り立つ」ということです。違いのない世界なんて旅をしたって何も面白くありません。また、当欄で何度も書いていますが「されたら嫌なことはしない」ことも絶対です。それから、「必要なのは知識」であることも間違いないでしょう。前述の記事に書いてある事実も、それ知る前と後ではこうした報道の見方が大きく変わります。

 ちなみに、知った後と前とで大違いなのはLGBTについても同様で、楽しく知識を得られるとお勧めしたいのがNetflixの「クィア・アイ」です。5人のゲイ男性たちがイケてない一般人を大変身させるという内容で、LGBT云々を置いておいても明るくポジティブな彼らの姿を見ているだけで元気が出てきます。回によっては黒人と警察官の間にある隔たりを感じる場面もあり、「おうち時間」のお供に是非視聴されてみてはいかがでしょうか。(松本)

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